よだれ鶏

よだれ鶏(よだれどり、簡体字: 口水鸡; 繁体字: 口水雞; ピンイン: kǒushuǐjī)は、四川料理を代表する冷菜(前菜)の一つです。 
「よだれ」という食欲をそそる名前は、「その美味しそうな見た目と香りを想像するだけで、よだれが出てしまう」という意味に由来しています。 
最大の魅力は、**「麻(マー)」「辣(ラー)」**の効いた複雑で奥深い味わいです。 
  • 麻(マー): 花椒(ホアジャオ)の痺れるような辛さ。
  • 辣(ラー): 唐辛子の刺激的な辛さ。 
この二つに加えて、香醋(黒酢)の酸味、砂糖の甘味、醤油や鶏の旨味成分が複雑に絡み合い、食欲を刺激します。
調理法(概要)
基本的には、茹でた(または蒸した)鶏肉を冷やし、上から特製のタレをかけるというシンプルな構成です。 
  1. 鶏肉: しっとりと柔らかく仕上げた鶏肉(ムネ肉やモモ肉)を使います。広東風の白切鶏(パイチーヂー)と同じように、低温でじっくり火を通すのがポイントです。
  2. タレ: 醤油、紹興酒、砂糖、香醋、ラー油、花椒油、刻んだネギやショウガ、ニンニク、パクチーなどを混ぜ合わせて作ります。