広東風塩味の蒸し焼き鶏

広東風塩味の蒸し焼き鶏は、広東料理の中でも特に「塩焗鶏(イムコッガイ / エンジュージー)」または「白切鶏(パイチーヂー / パイチエジー)」と呼ばれる伝統的な鶏肉料理を指すと考えられます。 
これらの料理は、しっとりとして柔らかい鶏肉と、鶏本来の旨味を引き立てる塩加減が特徴です。
1. 塩焗鶏(イムコッガイ / エンジュージー)
客家(ハッカ)地方発祥の伝統的な名物料理です。
  • 特徴: 事前に塩や五香粉などのスパイスをすり込んだ丸鶏を、塩のベッドに埋めてオーブンで焼くか、蒸し焼きにします。塩釜焼きにすることで、鶏肉の旨味を逃がさず、しっとりとした仕上がりになります。皮は香ばしく、肉は骨まで味が染み込んでいるのが特徴です。
  • 食べ方: そのままちぎって食べるのが一般的で、骨までしゃぶれるほど味が濃縮されています。 
2. 白切鶏(パイチーヂー / パイチエジー)
広東料理の定番で、「蒸し鶏」や「茹で鶏」として知られています。 
  • 特徴: 鶏肉を低温でじっくりと茹でるか酒蒸しにし、だし汁の中で冷ますことで、皮が溶けずにしっとりとした食感に仕上げます。鶏肉そのものの淡白で上品な味わいが楽しめます。
  • 食べ方: 適宜カットして皿に盛り付け、ショウガやネギをたっぷり使ったソース(ネギ油ソースやショウガ醤油)をかけて食べるのが定番です。