牛肉の四川風激辛煮込み

「牛肉の四川風激辛煮込み」は、中国四川省の伝統的な郷土料理**「水煮牛肉(シュイジューニューロー)」** のことです。文字通り「水で煮た牛肉」を意味しますが、実際には真っ赤な激辛スープで牛肉や野菜を煮込み、仕上げに熱々の油をかけて香りを引き立てる、痺れる辛さと旨味が特徴の料理です。 

  • 牛肉(薄切り): 300g(もも肉やサーロインなど赤身の部位がおすすめ)
  • もやし、キャベツ、セロリなど: 計200g程度(お好みの野菜)
  • 乾燥唐辛子: 15〜20本(お好みで調整)
  • 花椒(ホアジャオ、粒): 大さじ1〜2
  • 豆板醤(トウバンジャン): 大さじ2〜3
  • にんにく、生姜: 各2片(みじん切り)
  • 長ネギ(白い部分): 1/2本(みじん切り)
  • 牛肉の下味用:
    • 醤油、酒(または紹興酒):各大さじ1/2
    • 塩、こしょう:少々
    • 卵白:1/2個分
    • 片栗粉:大さじ2
  • スープ:
    • 鶏ガラスープ(または水+鶏ガラスープの素):2.5〜3カップ
    • 醤油:大さじ1
    • 砂糖:小さじ1
  • 仕上げ用油:
    • サラダ油(または菜種油):大さじ3〜4 
作り方
  1. 下準備:
    • 牛肉は繊維を断ち切るように薄切りにし、下味用の調味料(醤油、酒、塩、こしょう、卵白、片栗粉)を揉み込み、15分ほど漬け込みます。
    • 野菜は食べやすい大きさに切り、軽く塩茹で(または炒め)して水気を切り、大きめの耐熱ボウルに敷き詰めます。
    • 乾燥唐辛子は1〜2cmの長さに切り、種を取り除きます。
    • にんにく、生姜、長ネギをみじん切りにします。
  2. 香辛料を炒める:
    • 中華鍋に油(大さじ2、分量外)を熱し、乾燥唐辛子(半量)と花椒(半量)を入れ、弱火で香りが立つまで(約1分)炒めます。焦げないように注意し、取り出して粗く刻みます。
    • 鍋に残った油でにんにく、生姜、長ネギを炒め、豆板醤を加えてさらに香りが立つまで炒めます。
  3. 煮込み:
    • スープの材料(鶏ガラスープ、醤油、砂糖)を鍋に加え、煮立たせます。
    • スープが沸騰したら、下味をつけた牛肉を1枚ずつ丁寧に入れ、さっと火を通します(煮すぎないように注意。肉が硬くなります)。
    • 火が通ったら、スープごと野菜を敷いたボウルに注ぎ入れます。
  4. 仕上げ(最も重要な工程):
    • 牛肉の上に、残りの刻んだ唐辛子、花椒、お好みで追加のにんにくみじん切り(分量外)を散らします。
    • 別の小鍋に残りの仕上げ用油を熱し、煙が出る直前まで熱々に熱します。
    • 熱した油を、香辛料の上に「ジュワーッ!」と音を立ててかけ、香りを一気に引き立てます。
    • お好みでパクチーや刻みネギ(分量外)を散らして完成です